ゴハン・イセエビ・スィーツ　南富の大宴会


　急なことですがと断りを入れて、レオが『伊勢海老パーティ』の企画を上げてきました。
　レオは元帯広畜産大生で、関西生まれの関西育ちですが実家はハワイという不思議な男です。れっきとした日本人です。
　レオがまだ学生の時、ガンネルズの歴舟川例会に初めて参加して、その後も時々、例会に顔を出し、十勝某所に就職した頃には、すっかりガンネルズの一員になっていました。
　伊勢海老は、レオのおばあちゃんが和歌山に住んでいて、孫のために海に潜って捕ってきてくれるそうです。（うそ！）
　パーティ会場は南富良野は落合、いつもの落ち庵が集合場所＆宿泊施設です。
　甲殻類好きの私は、即答で参加表明！
　参加メンバーは、K家（しげさん、Mikinnさん、あかりちゃん）、いーづかさん、Z家（E子さん、あき、さくら、ゆきさん）、ミウラさん。
　行きたくても行けなくなったかわいそうな人は、いつでも現れるもので。
　イタガキさんは、自ら撃った鹿肉を持ち込むつもりが、撃てもらしたらしくて、そのまま山篭りに入って欠席。
　モナちゃんは、某所で某氏のお手伝いが終わらずに欠席。
　トシ君は、別件の飲み会があって欠席。



　１１月末の土曜日夕刻に、落ち庵に集合しました。
　それぞれの顔には、こころなしか｢いせえび｣という文字が浮き出ていました。
　落ち庵は集合場所ですが、パーティ会場ではないのです。
　この日、落ち庵に地元の人が集まって宴会があり、パーティ会場はミウラさんの家になるんだそうです。
　道南出身のミウラさんは数年前に南富良野が気に入り、しばらく落ち庵に身を寄せてから、幾寅に引越し、今は落合に落ち着いているそうです。落ち庵からクルマで数分のところでした。

　レオが持ってきた伊勢海老は、前日に行方不明事件を起こしながらも、無事にダンボール箱に入って、カシャカシャとうごめいていました。
　メインの伊勢海老料理はレオにおまかせです。
　最初に出てきたのは刺身。ソイとアブラコの刺身をしたがえて登場しました。



　刺身はぷりぷりで臭みもなく、ほのかに甘味と旨みがまざって実に美味でございました。
　伊勢海老料理のメインは鍋。 　だしは昆布と伊勢海老のひげ、伊勢海老の頭を半分に切って投入でございます。
　頭の中から足の先までカニを食べるのと同じ要領で身をほじほじとほじくりかえして、これまた美味しくいただきました。えびみそがおいしいのぉ！
　半身でもけっこうな量があるのに、2匹分もいただきました。すっかり堪能しました。それでも伊勢海老は残りましたからね、何匹あったんだっけ？



　鍋の締めは、もちろん雑炊です。伊勢海老と野菜からたっぷり出汁が出ていて、雑炊うまし！
　残念ながら、子供たちは伊勢海老のありがたみが分からず、Mikinnさんが朝早くから作ってきたソーセージや、唐揚げ、卵焼きに群がっておりました。Mikinnさん、グッショブ！
　その他の持ち寄り料理は、E子さんは、その場でサモサを作って、我が家はきのこの炊き込みごはんとロールケーキ、いーづかさんは富良野の知る人ぞ知る店のチーズケーキとフルーツケーキ。
　しげさんが、いやにテンションが高かったのが印象的でした。



　たっぷり飲んで騒いでお開きは午後９時。
　伊勢海老パーティは大成功でした。
　レオ君、ごちそうさまでした。
　ミウラさん、会場提供ありがとうございました。
　翌日は、まったりとしながら持ち寄りの朝食を食べて、K家と我が家は一路、富良野麓郷のアンパンマンショップに向かいました。３０分程度で着きました。あれ？こんなに近かったんだ。



　夏にきたときもそうだったのですが、麓郷の街中よりもアンパンマンショップにお客さんが集中していました。
　もう、『北の国から』の神通力はなくなったのでしょうか？
　アンパンマンショップでは、ちょうどアンパンマンとの撮影会の時間で、２階のミュージアムで順番待ちしました。
　やってきたアンパンマンは、予想通りの”きぐるみアンパンマン”だったのですが、子供たちは一目見て凍り付いていました。
　（こんなのアンパンマンじゃなぁい！）
　という声が聞こえた気がします。
　大地も、”きぐるみアンパンマン”との撮影をいやがり、置物のアンパンマン人形との撮影は喜んでいました。
　アンパンマンは、やっぱり子供の背丈なんですよ。
　日本のロボット技術で、アニメのイメージそのままのアンパンマンを作ってほしいですね。声はもちろん戸田恵子さんで、臨機応変なセリフが言えたら完璧です。



　アンパンマンショップは、富良野ジャム園の施設の一部でして、ジャムの販売店にも寄ってみました。ここでは、３８種類のジャムを試食できます。
　いくえちゃんとあかりちゃんが、けっこう食べてました。大地は色が濃い紫色のジャムは食べてましたが、色の薄いリンゴジャムとか橙色のニンジンジャムは見ただけで拒否してました。
　私もけっこう食べました（笑）。どれも美味しいのですが、いたどりのジャムは繊維が多くてちょっと青臭かったので試食で十分という感じでしたね。それ以外はどれも買って損はないと思います。いくえちゃんはニンジンジャムを購入していました。
　展望台を見学して、麓郷の街中で食事したけど、お店選びで失敗しました。来年は富良野マルシェだね。
　三笠廻りで帰宅、美味しい週末をありがとう。





タイトル元ネタ
『ゴジラ・エビラ・モスラ　南海の大決闘』
　子供の頃、休日の夕方にやたら繰り返しテレビ放送していた怪獣映画のひとつ。｢またやっている｣と、あきあきしながらも見ていました。そのわりにはストーリーはまったく覚えていません。ゴジラとエビラの戦いがどんなだったのかも覚えていません。（苦笑）
（東宝 1966年）