幼児期の終わり
2011年6月11日(日)に、「川上り」に行ってきました。
「川下り」ではなくて、「川上り」です。
「沢登」でもありません。
美々川の支流、パンケナイ川の源流部に漕ぎあがろうという企画です。
しかも、大地をつれて。
そうです!大地のカヤックデビューとなります。
他の参加メンバーは、ガンネルズの幹事長しげさんと、アクションカメラマンのいーづか又三郎さんです。
大地は、いやがるかと思っていたのですが、出かける準備の時から乗る気まんまんでした。
美々川沿いにある某ステーキハウス近くの空き地に集合、カヌー体験のツアーはここから出るみたいで、2組ほど来ていました。
すぐに、いーづかさんが到着、つづいてしげさんが到着。
しげさんによると、ここは集合場所だけど、スタート地点ではないと。
スタート地点は、いつもの美々川川下りのゴール地点だということでした。
ここからだと、帰りに本流を漕ぎあがらなければいけなくて、たいへんだというのです。前半に漕ぎあがって、帰りは楽しようということでした。
いつものゴール地点に使っている空き地は工事中で使えず、国道沿いの路肩にこそこそ駐車しました。
しげさんはOC2を一人乗り、又三はCC1、私と大地はインフレータブルカヤックの豪転号です。
艇を岸までおろして着替え。
いーづかさんもしげさんも軽装にPDF、大地は上下のカッパに子供用のPDF、私は大地が”たいへんなこと”になった場合を想定してドライスーツを着ました。
そしてスタート!
美々川本流を少し漕ぎあがります。
しげさんが、確かここという、支流に入っていきました。
この入り口はわかりずらいです。
美々川本流はそこそこ広いのですが、支流に入るととたんに狭くなります。
写真はまだ広い方です。
狭いとパドルが入らないので、岸をパドルでついて進んでいくような形になりました。
美々川は、流れていないようなゆるやかな川で、遡上は楽にできるのですが、それを延々と続けていくには、それなりに体力が必要です。
休むと、ゆっくりと後ろに戻されるので、かなり過酷でした。
くねくねして葦がわさわさしているので、少し離れると前も後ろも見えなくなります。
見えなくなると大地は、「しげさーん!いーづかさん!もどってきて!」とか叫んでいました。
先頭はしげさん、私と大地、いーづかさんの順で漕ぎあがっていました。
しばらく黙々と漕いで、前後の間隔が空き過ぎたと思ったので、とりあえず後ろのいーづかさんを待ったのですが、いつまでたっても、いーづかさんがきません。
(おかしい!)
気付いたのが、かなり遅かった。何かあったとしたら十分に手遅れです。
あわててバック漕ぎして、しばらくすると、いーづかさんが上陸していました。全身ずぶぬれ・・・。
川底の葦にパドルを取られて、ひっくりかえってしまったらしいです。
油断していたので、本人、かなりへこんでいました。
しかも、デジカメを川になげてしまったそうです。(うわー)
しげさんも戻ってきて、しげさんはしげさんでOC2で一人で漕ぎ上がるのが辛いということで、いーづかさんのCC1をそこに置いて、2人でOC2に乗ることになりました。
途中、倒木を乗り越えたりします。
大地は、どこかでぐずりだすと思っていたのですが、大きな泣き言もなく、ちょっと機嫌が悪くなったら食べ物をあたえれば、すぐにおとなしくなりました。メロンパンを細かくきざんできて正解でした。
飾りで子供用のパドルを渡していたのですが、なんだかんだとパドルを右左と入れて漕いでるつもりになっていて、かなり楽しんでいました。
カヤックは楽しいということをインプットできたので、これだけでも大成功でないかな?
2時間ほどで、目的地の池というか沼に到着、ここより先はありません。
静寂で、神々しい雰囲気のいいところです。
いかんせん、新千歳空港の近くなので、ひっきりなしに着陸してくる飛行機の音が雰囲気を台無しにしています。
これが湧き水ポイントの写真。
うっすらと青いでしょう。
支笏湖の色ですね。水源の成分が同じなんでしょうね。
岸に上がって、お昼ゴハン、しげさんは「冷やしうどん」、いーづかさんは「ねぎとろ巻き」、カヌーツーリングのメニューというよりも、サラリーマンのお昼ですね。
帰りは、下りなので、すごく楽でした。
余裕があったので、OC2に大地が乗り移ったりして遊んでました。
いーづかさんの沈現場まで戻り、デジカメがないか、だめもとで、いーづかさんがパドルで川底をさらっていると、すぐにデジカメが出てきました。よかったね。3時間くらい水に漬かってしましたが、その後の報告で無事に作動したそうです。
大地は、さすがに遊び疲れてきたのと、カヤックになれてきて気持ちがゆるんできたのか、後半の30分くらい寝てました。
とにかく、大地のカヤックデビュー大成功で、父ちゃんは大満足の一日でした。
タイトル元ネタ
『幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク
名画中の名画『2001年宇宙の旅』の原作者クラークの、『2001年・・』を超える作品。これを読まずにSFは語れません。必読!
(ハヤカワ文庫)
|